都上妖の風変わりなことを個人的な見方で切り取るブログ

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コロナウイルスについて

コロナウイルスで世界はどうなっていくのか?

 

ブログを開設して、色々と記事を書いてみたものの、アフィリエイトの収入が上がらないばかりかプレビュー数も上がらず、そうこうしているうちに1月26日あたりに中国の武漢新型コロナウイルスが猛威を奮っているというニュースがちらほら聞かれるようになった。

不快に思う方がいたら先に謝るが、正直に言えば医療崩壊しているのは中国の地方都市の医療体制が整っていないからで、他の国々ではこんなふうにはならないのだろうと、個人的には思っていたが、それは実に愚かな過信であったと今になっては思う。

記憶を頼りに書いているので、実際の日にちは現実のものとは違うかもしれないが、1月26日以降の日本の、世界の動きについて記していきたい。

 

2月26日、日本においてもコロナウイルスの広がりが感じられ始めた。政府は全国の小中高校に対して休校の措置をとり、大規模イベント等については主催者に自粛を要請、それと同時に新型インフルエンザの際に使用するはずだった特措法を今回の新型コロナウイルスに対しても使用できるように法整備を整えた。

少し時を遡るが、中国ではその間も感染者は増え続け、次に火種が移ったのは韓国とイランだった。

韓国は新興宗教の集会でクラスターが発生してしまい、多くの感染者が韓国全土に散ってしまった。その後は全国レベルで検査体制を整え、状況の把握につとめ韓国は感染者数のわりには死亡者数は多くはない。

イランはマスクや防疫に対する政策が緩いのか、一気に感染者が増加、政府の要人も何名か亡くなっている。一説にはイスラム教の死者を弔う儀式の中に死者の体を家族が清めるという風習があるためにそれが感染を拡大させたのではという意見もネット上に見られた。

3月に入ってこのウイルスはヨーロッパで爆発的に増えだす。

まず中国と貿易や経済的に結びつきが強いイタリアでオーバーシュートが見られた。イタリアは多くの人が指摘しているように医療制度の見直しを行った際に、医者や病院を減らす政策をとっていた。具体的には僻地の病院などを統廃合することでそこに発生するコストを減らそうとしたのだろう。今回は残念ながらそれが裏目に出て、北部を中心に医療崩壊が起きてしまった。

重症化した患者を受け入れることが出来る病院は患者に溢れ、集中治療室は無くなり、病院にたどりついても診察を受けることが出来ずに亡くなる方が出始めた。

こうなると砂上の楼閣が崩れるごとく、死亡者数が増加していく。

ヨーロッパの国々はそれぞれこの危険性をはらんでいる。

ドイツ、スペイン、スイス、フランス…このあたりで患者数が増加し始めている。

イギリスは当初、ある程度の国民が感染するのは仕方がない。というふうなスタンスを見せていたが、死亡者数が跳ね上がっていくにつれ学校を閉鎖、国民の移動を制限するような措置をやっと取り始めた。

アジアに目を向けるとマレーシア、インド、タイ、フィリピンなども危機感を持って、集会の自粛等の措置を取り始めている。

アメリカも怖い。ニューヨークの病院の外に死体安置所を作ったというニュースを今日(2020/3/27)聞いた。少し前からロックダウンの影響で食料や生活必需品の買い占めが始まり、街から物資が無くなっているというが、さらに銃を買うためにストアに並ぶ人々の様子が報じられている。

不安感が広がると自衛のために銃を手に持つというのは、改めてアメリカという国の国民性を見せつけられたように思う。

WHOは今回パンデミックの発表を随分と遅くに出したり、中国に対して厳しい態度をとらなかったりと何か腑に落ちないものを感じるが、WHO的に危機感を持っているのはアフリカ大陸での感染拡大のようである。

アフリカもそうだが、南米などの医療体制が整っていない地域で感染が広がれば、死亡者数も比例して増えていくことが予想される。

 

ネットでは『100日後に死ぬワニ』という漫画が話題になり、炎上したりしていたが、新型コロナウイルスがヒトからヒトへ感染し始めて70日かそこらで2万人が死亡した。

今や世界は電子顕微鏡でしか見ることのできないくらいの微小な非生物に翻弄されている。

国別で見た場合に政府がとった政策によって、幸いにもオーバーシュートを起こしていないのは、早い段階で鎖国状態になったオーストラリアやSARSの時に大きな影響を受けたため、防疫に対して強靭な組織力を持つ台湾、外国に発表している情報が正しいのなら北朝鮮くらいであろうか。

 

そして日本。

多くの識者が指摘しているように、日本ではコロナウイルスに対しての検査数が異常に少ない。

その理由が軽症患者が医療機関に押し寄せることによって院内感染などを起こし、病院という重要な拠点でクラスターを発生させないようにするというためなのか。

それとも経済的な大損失を生みかねなかった東京五輪中止を阻止するために意図的に検査数を少なくしていたのか、発表していなかったのか?

今となってはもはや分からない。

ただ、この記事を書いている日から見て昨日(2020/3/26)小池都知事が都民に対して不要不急の外出を自粛するように求めた。

3月の下旬に入る頃、そう北海道が緊急事態宣言を解除した頃くらいから、なんとなく日本全国に「コロナ疲れ」とか「自粛不要論」のような空気が出始めていたように思う。

それは一つにはイベント会社やいわゆる大きな箱ものを維持、運営する会社、飲食業、食品製造業といった業種の人々が自粛によって経営状態が悪化し、それに対して不安や苦境を訴えるようになった時期が重なって、人々がだんだん動き始めてしまったのではないかと思う。

だから、東京都内の感染者数が連日50名くらいずつ増え始めた。

新型コロナウイルスが他人に対して感染する力は約2~3人くらいではないかと言われている。それなら、まだまだここから増加するのだ。

やっと政府も緊急事態宣言を現実に発令しなければならないのではないかと、危機感をもって捉えるようになったのではないか。

 

個人的に一つ政府にお願いしたいのは、自粛期間にその影響により収入が減ってしまった業種に従事する者に対する補償である。

ブログを始めるにあたり、現実の自分の仕事や生活に関することを記載するつもりはなかったのだが、世界がこんな風になってしまっている時に、そんなことを言っている場合でもないなと思い、明かすことにした。

私は地方都市の結婚式場に関する仕事を主な収入源としている。

2月26日の大規模イベントの自粛を政府が発表してから、多くの団体のキャンセルが相次いだ。あえて言うが、結婚式場というのは他の会場もそうだと思うが、結婚式だけでは食べていくことはできない。

ホテルが宿泊業とセットで宴会場やチャペル、神殿を持っているように、全国の結婚式場のビジネスモデルも結婚式+歓送迎会やら同窓会やらといった宴会業で成り立っている。

だから、今回の自粛要請によって、多くの幹事様はお客様の安全を第一に考えて会の開催を中止したのだ。

その額は何百万に及ぶ。うちがそうなのだから、何千万も無くなった会場もあるだろう。

世間では居酒屋や観光に関する仕事や、航空業界などを心配する声はあるが、結婚式場を心配する声はあまり聞かない。

もちろん、新型コロナウイルスによって影響を受けない業種は少なく、誰も彼もが影響を大なり小なり受けているとは思うが、こと「30名から100名くらいをメインターゲットとしている宴会場」という業種はこの新型コロナウイルス感染拡大を食い止めるための自粛の影響を一番受ける業種なのだ。

これらで失われた収入を営業などで取り戻すことは不可能であろう。

人が大勢集まったら感染のリスクが発生するのは当然のことで、会社の自主的な努力でどうにかすることが出来るはずがない。

この点は「観光に関する利用料の補助」だとか、「商品券の配布」だとかそういったものではなく(もちろんそれらは感染拡大が起きないであろう状況になったら有効な手段だとは思うが)直接的な金銭的支援でしか補えないものだろうと思う。

雇用調整助成金」の拡充など政府がすでに着手してくれているものもあるが、それだけで半年とか1年とかの期間を乗り越えることができる中小企業がどれだけいるのだろうか。

 

ブログのタイトルは「コロナウイルスで世界はどうなっていくのか」なので、出来れば明るい未来を感じさせて終わりたかったのだが、今はとても出来そうにない。

日本においては今後1ヶ月間、大都市を中心に感染爆発が起こる可能性が高い。

気が緩んでいると危ないのだ。イタリアのように高齢者で死亡者数が増加していけば本当に医療機関がパンクする可能性はある。

それと同時に感染拡大を防ぐために人々の動きを厳しく制限せざるを得ない。だが、先にも述べたように、「人の移動、集まり」でしか収益を上げることが出来ない業界に対してはある程度の補助をしてもらいたい。そうでなければ街に失業者が溢れ、電気代や水道代さえ払えず、家のローンが払えず、命を絶つ人も出てくるだろう。

全国民への現金給付の案が出たが、財務省あたりから「貯蓄に回ったら経済政策の意味が無い」というような反論が出て、商品券などに切り替えようという話もあるようだが、岸博幸教授がテレビでおっしゃっていたように、「現金給付によって安心が保たれれば貯金に回ってもいい」という言葉が庶民には非常にありがたかった。

これはまさにその通りで、今、自粛によって収入に影響が出ている国民は不安なのだ。どこまでが補償され護られて、どこからは護られないのか。

それが分からないから闇雲に営業し、それによってまた人が集まり感染が広がる。

それは誰も望んでいないことだろう。

例えば埼玉県で格闘技のイベントを強行して非難された団体があったようだが、これとて自粛要請というのは法的強制力を持たず、またイベントを中止したとしても費用が補填されることはない。

決して開催者を擁護するつもりもないが、金銭的な補助が受けられないということが開催の決行に影響を及ぼしていることは想像に難くない。

今、市井の私たちにできることはつきなみだが政府の言うような大人数の集まりを開かないこと、参加しないこと。

手洗いやうがいを心がけて、コロナウイルスのみならず感染症にならないこと。

(今、インフルエンザをはじめとする強いウイルスや細菌に感染して病院に行くことがあるとそれはそれで自分のみならず、本当に治療を必要とする人が治療を受けられない状況になる)

そして、政府は早く金銭的な補助、補償を広く、迅速に行うことだ。

ウイルスも敵だが、疑心暗鬼や不安もまた社会生活を営む集団にとっては敵になる。

先行きの見えない不安。職を失うかもしれない不安。大切な人に会えなくなるかもしれない不安。いつもどおりの生活が出来ないことに対する漠然とした不安。

それらが人を集めてしまう。だからウイルスは容易く感染して広がっていく。

ある種、これは孤独との闘いであるともいえる。

世界はグローバル化という旗印のもと、どんどん近く、距離感を縮めていった。飛行機は違う大陸間の移動を高速にし、クルーズ船ではないが大型客船での移動は多くの人間を一度に別の場所に運ぶことが出来るようになった。

その果てに、ついに人間は長距離離れていても電波によって双方向に繋がる方法を考え出す。

インターネットやSNSだ。

だが、いまやそれらは何の意味も持たない。

人の移動がウイルスを運ぶ。大勢が集まることがウイルスを爆発的に広げる。正しい情報ならまだしも、間違った情報、曖昧な不安、流言飛語、それらがインターネット上で瞬く間に世界中に広がる。その速度たるやウイルスよりもはるかに早く!

今はただ、孤独に耐えることだ。

自分がもしウイルスを持っていて、しかも自覚症状もなく出歩くことで、濃厚接触した人にウイルスを感染す可能性がある。

出来るだけ人に会わないこと人に触れないこと。

それが今人類に求められる唯一の対抗手段なのだ。

 

人間は未来が見通せないことに不安を覚える生き物だが、一つだけ安心してほしいのはこのウイルスで人類は絶対に滅亡しない。何故なら感染しても半数の人間は軽症ですみ、抗体を持つことが出来るからだ。

抗体を持った人々はこの新型コロナウイルスに対しては今のような不安を覚えた生活をしなくても済む。

あなたたちが過去していたのと同じようなあの営みを必ず取り戻すことが出来る。

 

だから、今は、

もう少しだけ耐えていてほしい。

私も。

あなたたちも。